5月に引き続き積読を加速させている木暮の「6月に購入した本」リストを書きました。
小説と漫画以外はすべて気になる章などを読んでいるので、興味深い本についても書いています。
6月に購入した本
出版社、出版年月日は割愛しています。
- 川村元気『億男』
- 土井善晴『一汁一菜でよいという提案』
- 國分功一郎『暇と退屈の倫理学』
- 三島由紀夫『金閣寺』
- 古川孝・横地徳広・池田喬 編著『映画で考える生命環境倫理学』
- 『文藝別冊 スティーヴン・スピルバーグ 映画の子』
- 馬上鷹将・末永裕樹『あかね噺』1巻
- タイザン5『タコピーの原罪』上下巻
- 小畑健・大場つぐみ『プラチナエンド』7〜9巻
- 『BRUTUS No.963 2022年6月15日号 珍奇鉱物』
- 『シン・ウルトラマン パンフレット』
- 『シン・ウルトラマン デザインワークス』
今回も雑誌や漫画が多めの1ヶ月でした。
『タコピーの原罪』は鬱漫画として度々いろんなところで見かけましたが、浅野いにお『おやすみプンプン』で鬱漫画に懲りていた木暮は、ちょっと手に取るのが怖いという状態でした。しかし今回は意を決して購入した次第です。上巻を読んだのに下巻を読むのが…
三島由紀夫『金閣寺』は、これまであまり接点がなく「そのうちそのうち」と思っていてここまできたのですが、いきつけのTSUTAYAに最近「名作を今、読んでみませんか?」コーナーが設けられ、良い機会だと思い購入しました。
三島由紀夫の文章が美しいと言われる所以を、実際に読んで知りたいと思った部分もあったので、読むのが楽しみです。
『映画で考える生命環境倫理学』
編著者:吉川孝・横地徳広・池田喬
出版年月日:2019年2月20日第1版第1刷発行
出版社:勁草書房
本の内容
SF映画などのフィクションは、私たちにとって当たり前の現実が、ほかでもありえたことを教えてくれる。映画を思考の手がかりとしながら、気鋭の8人の論者が人間とは何かを問い、生と死、私と他者、心、愛、知、環境、科学技術といった問題を考える。倫理学的に考えるためのヒントが詰まった生命環境倫理学の新しいテキスト。
この本の中では主に『2001年宇宙の旅』『アバター』『わたしを離さないで』『A.I.』『her/世界でひとつの彼女』『エクス・マキナ』『この世界の片隅に』『君の名は。』『風の谷のナウシカ』『ソイレント・グリーン』などのSF映画が取り上げられています。
それらの映画をもとに「AI」「臓器移植」「クローン」「差別」「科学技術」「災害」などの論題に関する考察がされています。
そこまで難しい文章ではなかったのですが、論題の考察をする上での参考文献が、ホメロス、カント、ニーチェ、ハンナ・アレントなどの文献なので、倫理学を学んだことのある人にもおすすめですし、倫理学を学んだことのない人にも、(映画をもとに考察しているため)倫理学についての取っ掛かりにもなる本だと思います。
今後、この本についてはスピルバーグ監督作品『A.I.』に関する記事で書こうと思っています。
関連記事(2022年7月9日追記)
5月に購入した本の水木しげる『人生をいじくり回してはいけない』の感想記事を公開しました。何度でも読み返したい本になりました。